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「別れは小さな死」〜冬から春に変わるとき、「別れ」は季節のようにやってくる〜

「別れは小さな死」〜冬から春に変わるとき、「別れ」は季節のようにやってくる〜
2月から3月にかけては、別れの多いシーズン。
学生であれば卒業やクラス替え、社会人であれば異動や退社の多い時期です。

四苦八苦のひとつ「愛する人との別れ」

四苦八苦という言葉がありますが、四苦とは生老病死。

八苦となると、さらに「愛する人との別れ」「嫌な人との出会い」「求めるものが得られないこと」「ままならない心」という四つの苦しみが加わります。

生きていく上で避けられない苦しみ、八苦の一つが「別れ」です。

別れには、「望まない別れ」と「望む別れ」があります。

「望まない別れ」と「望む別れ」

別れの悲しみに苦しんでいるとしたら、それは望まない別れです。

一方、望む別れとは、今がつらく苦しいために、そこから脱して今よりいい世界へ行くための別れです。

いじめで苦しんでいる学校からの別れであったり、耐えられない結婚生活からの別れなどがそれにあたるでしょう。

ただし、苦しい今を脱したい別れといっても、いくばくかの悲しみがついてまわることはあるでしょう。

「別れは小さな死」

「別れは小さな死」という言葉、これはフランスにあることわざです。

大切な人、可愛いペットなど愛するものとの別れは、そのかけがえのない関係の中で一緒に築いてきた自分自身の一部も死ぬ、さながら自分自身の小さな死のような体験だという意味です。

そういった意味では、別れはとてもつらい体験です。

生まれ変わるチャンスがある

ただし、死と再生と言いますが、別れに際し「別れを到底受け入れられず、絶望し、去り行く者に怒りさえ覚え、また、別れを悔やんでも悔やみきれず、時に自分自身をも責めてしまう」、そういった一連のプロセスを通して、私たちは新たな自分へと生まれ変わっていく(再生)ものでもあります。

ちょっとした変化が訪れる

別れ(死)から再生へと向かうプロセスでは、ちょっとした変化が訪れることがあります。

例えば、
「君のおかげで、私の心に愛ができた
 なくなったのは君で、愛ではない
 さようならしたのは 君だけで
 その愛は ずっと私からなくならない」
これは、タイのウィスット・ポンニミットさんが描いている「マムアンちゃん」(*)という4コマ漫画での、主人公マムアンちゃんの心の声です。

とても優しいタッチの漫画ですが、これも別れから再生へ向かうプロセスの中で起こった変化と言えるでしょう。

別れは季節のようにやってきて、季節のように再生へと向かっていきます。

いま、自然も梅の見頃を迎え、冬から春へと生まれ変わりつつあります。

箱根の森の季節の移ろいを眺めながら歩いていると、心にも変化が感じられてくるでしょう。

*引用文献:「ビッグイシュー日本版」301号 より

この記事を書いた人

新行内勝善(しんぎょううち かつよし)

心理カウンセラー、森林セラピスト、精神保健福祉士。

東京メンタルヘルス社にて、メンタルヘルス相談や、心の病からの職場復帰をサポート。
職場復帰プログラムでは森林セラピーを導入。
また、スクールソーシャルワーカーとして小中学校の子どもたちと家庭をサポート。

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