
血液について
血液について年齢を重ねていくと"血流が良いこと"の大切さが身に沁みてきます。血液がしっかりと巡らなければ、体と心の健やかさを失い、不調や病気を抱えてしまいます。◊慢性疲労(すぐ疲れる・疲れが抜けない)...
私の朝は心身の浄化(排泄)から始まります。
今回はその一部をご紹介させていただきます。
❏排泄の時間
4:00~12:00
❏栄養補給と消化の時間
12:00~20:00
❏吸収と代謝の時間
20:00~4:00
なので朝、目が覚めてからすぐにトイレに行きたくなるのも、排泄のリズムに沿っておこる生理現象なのです。
そして、朝に浄化(排泄)作業をすることが効果的なのです。
私も朝は先ずトイレに行き、排泄をします。その後、歯をブラッシングして口をゆすぎます。
何故なら、寝ている時の口の中は、一日のうちで一番乾燥しているので、寝ている間に細菌が増えやすいので
す。
歯を磨かずに、そのまま朝食を摂ると、その細菌を体内に入れることになります。
口をゆすいだ後は、舌磨きと鼻うがいをします。
ここ数年の yoga の普及でアーユルヴェーダの浄化法もだいぶ浸透している様子なので、習慣にしている方も増えたので、ご存知の方も多いと思いますが、舌にも細菌が付着しています。
舌をベーっと出すと、白い苔のようなものがついていることありませんか?
これは「舌苔(ぜったい)」といって、食べかすやはがれた粘膜がかたまりになったものなのです。
舌の表面には「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」という小さい突起がたくさんあり、そこに食べかすやはがれた粘膜がたまって、細菌が繁殖するのです。
舌苔も、口が乾燥していると繁殖しやすくなるので朝にお手入れするのが効果的なのです。
そして、舌磨きした後に、舌のチェックをするようにしています。
舌の状態は体内環境を鏡のように映し出してくれています。
血は血流状態を指し、舌の色や静脈を、水は水分量で唾液の量や舌の潤い具合を見ます。
気は自律神経で舌の動きや形状から分かるといわれています。
「理想の舌」は、淡いピンク色で少し白いコケがついている状態だといわれています。
もし幼稚園児から小学校低学年ぐらいのお子様がいらっしゃれば、参考になるので見せてもらってください。
私たち大人は年齢を重ねていく中で、独自の生活習慣が積み重なり、徐々に色や形が変化してきます。
毎日チェックしていると、見事に毎日違うので、健康のバロメーターになります。
参考までに 5 つのタイプで分けてみたので、べーっと舌を出してチェックしてみてください。
今の状態が分かると、一日を意識して食事をしたり、水分をとったり、動けるようになるので、体の不調から身を守ることができ、快適に過ごしやすくなります。
①熱タイプ
舌が赤く血流が多い。
舌が赤すぎるのは熱で体がのぼせている状態を意味します。
糖尿病や高血圧に要注意です!
クールダウンさせるハトムギ茶、そば、きゅうりがオススメです。
②湿タイプ
粘着質で、唾液が粘りやすく、黄色いコケが舌についています。
胃と肝臓を休めてください!
湿を出す食材の白菜やキャベツ、セロリ、緑茶がオススメです。
③乾燥タイプ
舌が干し椎茸のように乾燥して縮んでいる状態です。水分が足りていない状態です。
乾いた雑巾臭みたいな口臭になります!
潤いを与えるのり、わかめ、ひじき、玄米がおすすめです。
④ドロドロ血流タイプ
血液の中の酸素が欠乏して皮膚などが青黒くなります。女性全世代に多いですが、特に更年期の女性によく
見られます。
脚の冷えや浮腫、目の下にクマが出来たり、アザが治りにくかったりします!
血をサラサラにする玉ねぎ、長ネギ、らっきょうがおすすめです。
⑤ギザギザタイプ
舌は全体に白っぽく、舌が水分で膨れて舌の縁が歯に当たりギザギザしています。
気圧に影響されるため、台風シーズンに体調を崩しやすいです。
冷え性や慢性疲労の方は要注意です!
浮腫も出すクルミ、栗、みそ、酢、納豆、しょうががおすすめです。
唾液も出やすくなるので消化も良くなりますし、口臭予防にもなります。
さぁ、舌磨きの次は鼻うがいです。
鼻うがいもアーユルヴェーダの浄化法のひとつです。
鼻うがいは鼻腔内を洗浄し、浄化します。
粘膜を刺激して脱感作を促すことで、アレルギーやウィルスの過敏な反応を抑える効果があり、鼻だけでなく喉もクレンジングしてくれます。
また、嗅覚を司る嗅神経に作用して、脳を活性化します。匂いを嗅ぐとイメージが働きますよね?
今年流行った歌、『香水』の歌詞みたいに"この香水の香りは、あの人の香りだ!"みたいな経験はありません
か?
なので臭覚は記憶にも深く関わっています。
特にメンタルブロック(心の拒否反応)を外したり、思考の癖やパターンを変えることに繋がるともいわれています。
だいたいの方は、初めて鼻うがいをする時に抵抗を感じます。
その抵抗あることを毎日やれば、抵抗力が付きますよね?
そんな感じで反復練習を日々していると、日常に起こる出来事に敏感に抵抗しなくなるのです。
やり方は鼻うがい専用の器具、"ネティポット"を使えば簡単です。
①微熱湯をネティポットに注ぎ、天然塩(四国の粗塩を使用してます)をティースプーン 1/2 杯を溶かします。
参考までにですが、舐めた時に美味しいと感じる程度の塩分濃度で私は実践しています。
②洗面台に顎を突き出すようにして、顔を右に傾けて、左の鼻穴にネティポットの先を当て注いでいきます。
この時は口で息をするようにして余分な力を抜いていると右の鼻穴から出てきます。
お湯の半分量で洗浄が終わったら、反対も同様に行います。
③洗浄中や洗浄後は、両鼻を押さえずに、鼻から息をフンッフンッと勢いよく吐いて、鼻孔内に残った水を外に
出します。
注意が必要なのは、普通に片鼻づつ鼻をかむと、耳官から水が逆流して、耳が詰まったような不快な症状が出
たり、中耳炎になる危険もあるので、注意が必要です。
私は 8 年ぐらい実践しておりますが、花粉症の症状が緩和されたり、眼の奥がスッキリしたりというような効果も
実感しています。
今年流行したコロナウィルスもそうですが、空気中にあるホコリや細菌は鼻毛でガードしてくれていますので、その
鼻毛の洗浄としてやるのも良いですね。
そして何より、スッキリした感覚になり、呼吸が新鮮で更に美味しく感じられるようになりました。
一日に 2 万回していると言われている呼吸ですから、その呼吸が美味しいと体も心も喜びます。
私は鼻うがいの後に、呼吸法をして、白湯を飲み、瞑想をし、約 45 分間を朝のデトックス時間で使っていますが、続きはまたの記事でご紹介できたらと思います。
手洗い、うがいが習慣になった今、皆様も朝 10 分早く起きて"朝のデトックス時間"を見直してみてはいかがで
しょうか?
この記事を書いた人
【プロフィール】
Chico(ヨガインストラクター)
2008年にヨガに出会い、その頃に抱えていた身体の不調が改善され、それをきっかけにヨガに興味を持ち、2009年より指導者の道に進む。
様々なヨガスタイルを経験し、2015年からアーユルヴェーダとアイアンガーヨガを学び、2021年4月にスリランカ政府認定のアーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得。『Beauty&Well-Aging』をコンプセプトに、ヨガとアーユルヴェーダを通じて、健やかで、快適な毎日の過ごし方を提案している。オリジナルのレギュラークラスやイベントクラス、ワークショップなどを湘南・西湘エリアを中心に主催。また、企業向けのヨガクラスや自治体主催のイベントにも多数参加。
アーユルヴェーダの知識を活かし、商品開発・監修やメニュー開発など食に関わるプロデュースにも携わり、2022年12月に辻堂にアーユルヴェーダをコンセプトにした南インドカレーの店"PURNA EAT&STUDIO"をオープン。
<patagonia TO UNITED ARROWS プロセールス/Real Stone アンバサダー>
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