これから寒い時期、外に出るのがおっくうになりますよね。冬の森には様々な楽しみ方があります。
今回は、森林浴に運動を取り入れた企画の実施報告です。
森林での運動を取り入れると、寒い冬でも暖まりながら運動不足を解消できていたようです。
12月中旬、気温は7〜8度、天候は快晴、その中で、森林浴と運動を取り入れた企画は始まりました。
場所は、トレイルランニングのコースにも使われているところです。
まずは、70メートルの高さの山登り
春と秋〜冬の2回花が咲くジュウガツザクラの花が咲いているエリアで、かわいい花を鑑賞。そして、登りの歩き方(足の裏全体で着地、小さい歩幅で歩く)を説明後、70メートルの標高差を登り始めました。
途中でコブシの枯れ枝を折り、匂いを嗅いだり、コナラやクヌギなど様々な種類のどんぐりの実を探したりしながら山頂へ登りました。
山頂では、冬の透き通る空気の中で、遠くの山々がくっきりと見ることができました。
スロージョギングの開始
別の道を通ってこの山を下り、平地へ出たところで、この日のメインであるスロージョギング®️を開始。スロージョギングとは、「隣の方と話ができるくらいの運動の強さで行うジョギング」です。自らもランナーとして日々ランニングを実践している田中宏暁氏(福岡大学名誉教授)が提唱されたものです。
*スロージョギング®は一般社団法人日本スロージョギング協会®の登録商標です。まずは、平地の芝生の上で、その方法を練習しました。練習といっても僕が見本を示して、それを真似して実際に体験してもらっただけです。
そして、森の中の車いすでも通れる平坦な道をスロージョギング開始。スピードは早歩きと同じくらいで1分間のジョギングと30秒間の歩きを交互に行うやり方です。
およそ1キロの距離を12分ぐらいかけて実施しました。
スロージョギングの途中も会話をしたり、鳥の鳴き声を楽しんだりしていました。
森の中で寝そべりました
ジョギングを終え、様々な樹木を触り、温度差や硬さの違いなどを楽しんだ後、持ってきたシートを広げて、少しの間(10分程度)寝そべりました。日陰ではなく、太陽があたっているエリアでは比較的暖かく、走ったことにより温まった身体が「汗冷え」することは防げたようです。
木漏れ日や落ち葉のカサカサという音、そして落葉するところなども見ることができ、いろんな種類の鳥の鳴き声などいろいろな音も楽しむことができました。
もう一度スロージョギング
そして、もう一度スロージョギングを実施しました。
先ほどは平たい場所でしたが、今回は、トレイルランニングの大会で使用した少しアップダウンがあるコースをスロージョギング。
基本的には前回同様1分間のジョギングと30秒間の歩きを交互におこないました。
これも約1キロ、アップダウンのある箇所は歩いたので、時間は15分程度かかりました。
尾根沿いの道なので、景色がとても良く、それを眺めながらのものになりました。
ストレッチと参加者の声
ストレッチを行い、今回のプログラムは終了。
参加者からは、「ちょうど良い運動量だった」「街の中とは違う風を感じられた」「森林で寝転んでいる時の落ち葉の動きが印象的」という声がありました。
冬の森では、落葉したために見通しがよくなり、ほかの季節ではみられない景色を楽しむことができます。
また、落ち葉は、よく見るとさまざまな葉の種類があり、それの手触りや匂いを楽しむこともできます。
もちろん常緑樹は、他の季節と同様に楽しむことができます。
冬の森へ行ってみませんか?
参考)
一般社団法人日本スロージョギング協会ホームページ
「ランニングする前に読む本」講談社 田中宏暁
この記事を書いた人
高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。