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マインドフルネス 〜悩み・苦しみを作り出しているものは?〜

マインドフルネス 〜悩み・苦しみを作り出しているものは?〜
最近、メンタルヘルス関連トピックで最も注目を集めているものは、マインドフルネスです。

今回、マインドフルネスを知らない方にも、マインドフルネスは聞いたことあるけれどもいまひとつよくわからないという方にも、わかりやすく説明したいと思います。

マインドフルネスって何?

マインドフルネスを一言で言うと、【瞑想や禅をわかりやすく簡単にしたもの】です。

瞑想や禅を自分でも行なっていて、その効果を自ら実感した人(ジョン・カバット・ジン)が、多くの人に役立つように是非広めようと思いはじめたものです。

その際、一般に広めるために、誰にでもわかりやすくすることと、宗教色をなくすことをしました。こうして付けられた名前が「マインドフルネス」です。

なお、マインドフルネス(mindfulness)は、仏教用語の「サティ」を英訳したもので、「念」という漢字に該当しますが、「気づきを向ける」といった意味です。

心が落ち着く効果

マインドフルネスで得られる効果は、【心が落ち着く効果】です。

マインドフルネスを続けていくと、心のとらわれがなくなったり、心に振り回されたりしなくなっていきます。

実は、私たちの悩み・苦しみを作り出しているのは、私たちの心自身です。また、身体の痛みについても、私たちは自分の心で痛みを余計に増幅していることがあります。

このため、マインドフルネスが一番はじめに使われたのは、病院で患者のストレスや痛みを和らげるためのものでした。

「あるがままに」気づいていく

では、心が落ち着くためには、どんなことをしたらいいのでしょうか?

マインドフルネスでは、それは「気づき」だと言います。

何に対しての気づきかといえば、【自分自身であり、自分の心に対しての気づき】です。

自分は今何をしているのか?
自分の身体や心、そして身の回りでは、今どんなことが起こっているのか?

そういったことにくり返し気づいていくことが、マインドフルネスなのです。

気づきをくり返していくとき、最も重要なポイントは、【評価や判断を加えないこと】です。別の言葉でいうと、「あるがままに」気づいていくことです。

瞑想などのエクササイズ

この気づきを得るために行なっているのが、【瞑想などのエクササイズ】です。

呼吸に注意を向ける最も基本の呼吸瞑想、つま先から頭まで全身くまなく注意を向けるボディスキャン、歩く瞑想、食べる瞑想、慈悲の瞑想、他さまざまなエクササイズがあります。

瞑想に共通しているのは、【とてもゆっくりと、注意深く行うこと】です。そうすることで気づきを得やすくなります。普段のペースでサッと進めてしまうと、今体験していることが流れてしまって、気づきを得ることはできないでしょう。

五感で気づく、森林セラピーもマインドフルネスも

「あるがままに」気づいていくことと言いましたが、【五感を使って】気づいていきます。森林セラピーもマインドフルネスも、五感がキーです。‘耳を澄ます’‘感じる’‘触れる’‘見る’‘嗅ぐ’‘味わう’、そういった感覚を使って気づいていくのです。

さらに、【五感で感じたことによって、心がどう動いたかにも気づく】こともしていくのが、マインドフルネスであるのです。

マインドフルネスとは何か、ここまでをまとめると、
【瞑想などのエクササイズを、五感をとぎ澄ませて行い、今まさに体験している「あるがままに」気づいていくこと】です。

心が振り回されることが減っていく

さて、このようにマインドフルネスを行うと、心が落ち着き、心に振り回されなくなっていくのは、なぜなのでしょうか?

マインドフルネスを実践していくと、はじめは「よくわからない」などと、雲をつかむような感じになることも多くあります。

それでも、「頭がスッキリした」とか「楽になった」とか、そんな心地良さは得られますので、毎日少しずつでも続けていくとよいでしょう。

繰り返して行っていくと、次第に「あー自分って今こういう状態なんだ」とか「自分の心って、こんな風にいろいろ動いていたんだ」とか、自分の状態や心の動きが、だんだんと見えてきます。

これは、心理学では、外在化と言ったり、客観視と言ったりしますが、要するに自分や自分の心を距離を置いて見ることができるようになっていきます。これができるようになっていくと、自分の心に対してのコントロール感が高まります。

つまり、心が不快な感情によってやたらに振り回されるということが、少なくなっていくのです。こうして、心が落ち着きを増していきます。

悩み・苦しみを作り出しているのは、私たちの心

はじめの方で、「私たちの悩み・苦しみを作り出しているのは、私たちの心自身なのです」と言いました。

このことが、マインドフルネスをしていくと、次第にわかってきます。わかってくると、いたずらに心を乱されたり、思い煩ったりすることが減っていきます。

最後にマインドフルネスについて、伊藤絵美(臨床心理士)氏の言葉を借りて、まとめます。

【マインドフルネスとは、自らの体験(自分自身をとりまく環境や自分自身の反応)に、リアルタイムで気づきを向け、評価や判断を加えずにそのまま受け止め、味わい、手放すこと】

*トラウマがあったり、病気治療中の方などは、症状やコンディションによっては、マインドフルネスをすると悪化する場合があります。このため、マインドフルネスをはじめる前に、必ず医師やカウンセラーに相談してください。

この記事を書いた人

新行内勝善(しんぎょううち かつよし)

心理カウンセラー、森林セラピスト、精神保健福祉士。

東京メンタルヘルス社にて、メンタルヘルス相談や、心の病からの職場復帰をサポート。
職場復帰プログラムでは森林セラピーを導入。
また、スクールソーシャルワーカーとして小中学校の子どもたちと家庭をサポート。

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