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【レシピ紹介】冬の夜に。あったか和ハーブドリンク2種

【レシピ紹介】冬の夜に。あったか和ハーブドリンク2種

刻んで混ぜるだけ、手づくり柚子茶

関東に住んでいる私にとっては、「枯れ木の上に澄んだ青空、乾燥した冷たい空気」が冬らしさのしるしですが、皆さんの住むエリアではいかがですか。

そんな冬のあいだにもバリエーション豊かな柑橘類を手にできる“かんきつ大国”が、日本です。

なかでも黄色く実った柚子は、真冬に恵みをいただける人気の「柑橘和ハーブ」。

ビタミンC、クエン酸、ポリフェノール類など、健康や美容に嬉しい栄養成分が豊富に含まれています。

ミカン科の小高木「ユズ(Citrus junos)」

柚子はスーパーマーケットでも手に入りやすく、冬至には“柚子湯”としてお風呂に浮かべて浸かる風習も残っていて、割と身近な存在かも知れません。

でももし「柚子をたくさん分けていただいたけれど、どう使ったらいい?」と思ったら、程よい酸味と甘みでリフレッシュできる「手づくり柚子茶」はいかがでしょう。

分量の目安は柚子と氷砂糖が1:1、と覚えておけば、その時々で手に入った柚子の量で作れます。
仕込んでいると部屋じゅうが柚子のさわやかな香りで満たされて…心地よい和のアロマテラピー気分も一緒にお楽しみください!

材料
フレッシュな柚子まるごと 300g(2~3個分)
氷砂糖 300g
保存用のビン(広口だと扱いやすい。使用前に煮沸消毒をしておきます)

作り方

①柚子はヘタを取り、よく洗って水気を拭き取る。

②皮をむき、幅3mm位に刻む。

③実は一房ずつ分けて半分に切り、種を取る。

④②の皮と③の実を混ぜる。

⑤広口ビンに、④と氷砂糖全量の3分の1ずつを、交互に重ねて入れる。

⑥ビンを密封して冷蔵庫に入れる。氷砂糖が溶けるまで時々ビンを振るか、清潔な箸で中身をほぐす。

⑦氷砂糖が溶け切ったら、出来上がり。

仕込んでから1週間~10日ほどで柚子と氷砂糖が馴染み、美味しくなります。

仕上がり後は冷蔵庫で約1か月保存可能ですが、放っておくとカビが生えてしまいます。ぜひ美味しいうちにお召し上がりください。

柚子茶として…適量をスプーンで取り、お湯で割って飲むホットドリンクスタイルがおすすめです。冷たい炭酸水で割ったりカクテルに添えたりするのも〇。

また和のマーマレードとして…ヨーグルトに混ぜたり、パンに添えたり。お肉を漬けこむ際の調味料にもなります。アイデアいっぱいにアレンジ活用してみてくださいね。

おまけですが、上記を作るときに取り除いた柚子の種を使って保湿化粧水が作れます。

種まで使いきる暮らしの知恵は、産地の女性を中心に昔から大切にされてきたようです。

種からもほんのりと柚子の香りがしますし、しっとり成分のペクチンがアルコールで引き出されて、お肌をもっちりと潤してくれます!

作り方はかんたん。さきほどの柚子の種を保存容器に入れ、アルコール(日本酒または焼酎など)に漬けるだけです。

分量の目安は容器の3分の1に種を入れたら、容器いっぱいまでアルコールを満たす感じです。

容器の蓋をして冷蔵庫に入れ、時々上下さかさまにして振っていると、10日~2週間ほどでとろみのある液に変化しますので、さらしや水切りネットなどを使って液と種を漉せば完成です。

プッシュ容器などに液を移して、適量を肌に伸ばします。
アルコールに弱い方や敏感肌の方、お子様・ご高齢の方などは原液の2倍量以上のミネラルウォーターで薄めてお使いになることをおすすめします。

万が一、かゆみや吹き出物が出る場合はすぐに使用をやめて、しっかりと洗い流しましょう。 

焙じどくだみと生姜、豆乳のチャイ風ドリンク

次にご紹介するのはチャイ風ホットドリンク。紅茶や海外産スパイスはいっさい使わずに、和のハーブのみで作るオリジナルです。

生姜に含まれる特徴成分「ジンゲロール」は、加熱することで「ショウガオール」という成分に変化、血行を促し代謝を上げる作用が期待できます。

私自身はスパイシーなchaiが好きなので生姜をやや多めに使いますが、辛みが苦手な方やお子さま向けには生姜の分量を少なめに調整してみてください。

材料(1人分)
ドライどくだみの茶葉(または ほうじ茶) 大さじ1
すった生姜 15g(大きめのひとかけが目安)
きび砂糖 大さじ2
水 100cc
豆乳 200cc
(お好みで仕上げに)ヤブニッケイの粉末、柚子の皮など 少々

作り方

①小鍋にどくだみの茶葉を入れ、茶色っぽくなるまで乾煎り(焙煎)する。

②①が香ばしい香りが立ってきたら、水・生姜の順に加えて混ぜ、中火で沸騰させる。

③②にきび砂糖を加えて弱火にし、2分ほど煮出しながら時々スプーンで混ぜる。

④③に豆乳を入れて中火にして温める。

⑤豆乳が沸いたらやや火を弱め、コトコトと3~4分煮る。

⑥カフェオレのような色になったら火を止める。茶こしで中身を漉しながらカップに注いで完成。

どくだみは香ばしく焙じて使い、豆乳とあわせることで、まろやかな和風チャイが楽しめます。

注いでそのまま飲むのもよいですし、仕上げに“和のシナモン”こと「ヤブニッケイ(藪肉桂)」のパウダーや、フレッシュな柚子の果皮を少し削ってトッピングすれば、和の香りが湯気にいっそう高く立ち上がります。

長くて寒い冬の夜…好きな音楽を聴いたり、本を片手に過ごしたり、そんなときにおすすめの一杯です。

この記事を書いた人

平川 美鶴  (Mitsuru Hirakawa)

和ハーブライフスタイリスト 
植物民俗文化研究/(一社)和ハーブ協会 副理事長

8月2日“ハーブの日”生まれ。「和ハーブ」と日本人の関わりを、歴史・文学・薬効・自然風土・産業などから調査研究。講師業、商品企画開発、実践ワークショップを通じ、自然の恵みと共にあった先人の尊い知恵を生かし、未来へどう届けるかを考えるメッセンジャー。共著『あなたの日本がもっと素敵になる 8つの和ハーブ物語 ~忘れられた日本の宝物~』(産学社)、『和ハーブ にほんのたからもの』(コスモの本)
一般社団法人 和ハーブ協会(Japan Herb Federation) http://wa-herb.com

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