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適応障害とアルプスの少女ハイジ~大自然の中にあった変化のチャンス~

適応障害とアルプスの少女ハイジ~大自然の中にあった変化のチャンス~
皆さまは適応障害という言葉を、耳にしたことはありますか?
この記事では、1年の中では5月〜6月頃に患う方が比較的多い適応障害という心の病について、「アルプスの少女ハイジ」の話も交えて解説していきます。

5月病、適応障害、うつ病

一般に5月病(※)とは、4月に新年度が始まり、緊張と不安の中で神経をつかい過ぎたり、がんばりすぎたり、さらに慣れない仕事や学業に疲れが増すなどして、5月頃に、周囲から心配されるほどに元気が無くなってしまうことを言います。(※5月病は正確な医学用語ではありません。)

この5月病と重なる点が多いのが、適応障害です。
適応障害は、新しい環境など、ストレスの原因となるものが始まってから3ヶ月位以内に症状が出てくると言われています。

どれくらいの人がその病気にかかるかというと、一生涯に2〜8%の人がかかると推定されています。男女比では2:1で男性の方が多いものの、一方では、独身女性に多いという特徴もあるそうです。
適応障害の主な症状は、気分の落ち込み、意欲低下、不眠、身体症状(起床困難、頭痛、めまい、動悸、倦怠感)などです。ただし、症状は一様ではなく、人によりまちまちです。

適応障害の症状は、うつ病ほど重症ではなく、ストレスの原因が無くなればおよそ6ヶ月以内には症状がおさまるといわれていますが、長引くと症状が悪化してうつ病になるおそれもあります。このためクリニック受診やカウンセラーへの相談など、早めの対応をおすすめします。

早めに対応し、うつ病を免れたハイジ

アルプスの少女ハイジはご存知ですか?
ハイジは1974年よりTVアニメで放映開始されましたが、その後も、劇場映画やテレビCM、さらにはDVDも発売されるなど、今なおそのキャラクターは多くの人に愛されています。

ハイジは5歳〜8歳まで、スイスのアルプスの山なみで自然豊かに暮らしていた父方の祖父、“アルムおんじ”と共に生活していました。しかし8歳になると、家庭の事情で泣く泣くアルプスを離れることになります。お隣ドイツのフランクフルトで、裕福な貿易商の一人娘クララの遊び相手として、その家で姉妹同然の生活をすることとなったのです。クララは足が不自由で、体が弱い、ハイジより4つ年上の女の子です。

ハイジは、クララととても仲の良いかけがえのない友達になるものの、ハイジが大好きなアルプスの山小屋で生活とは正反対の、かしこまったしつけや厳しい勉強にはなかなか馴染めませんでした。また、アルムおんじをはじめとしたアルプスの温かい人々、愛しい動物たち、そしてアルプスの大自然を忘れられずに、精神に不調をきたしてしまいます。ついには、夢遊病とも思われる症状も出てきました。

このため医師の指示により、ハイジはアルプスの山小屋に戻ることになります。アルプスでは再び元気を取り戻したハイジでしたが、その病気は現代でいえば適応障害であったといえるでしょう。

適応障害に早めに対応したことで、ほどなくして元気を取り戻していったハイジ。ただ、もしかするとフランクフルトでの生活が長引き、ストレスが改善されることなく続いていたならば、ハイジはうつ病など重い心の病になってしまう可能性すらあったことでしょう。

大自然と心温まる人間関係が織りなす癒しの効果

ハイジの物語はそこで終わりではありません。その後、ハイジと離ればなれになったクララが、ハイジに会いたいとアルプスに来ることになります。

アルプスに静養のため滞在したクララは、徐々に体力を取り戻し、食欲も出てきて、健康になっていきます。そしてついに、足の不自由なクララが、車椅子から自力で立ち上がれるまでの回復を見せたのです。

クララのこの回復は、現代でいえば、転地療法といったところでしょうか。
大自然とそこでの心温まる人間関係、その両者があいまって心も体も健康に導いていったということでいうと、アルプスの少女ハイジも、森林セラピーも、ともに目指しているものは同じと言えるでしょう。

この記事を書いた人

新行内勝善(しんぎょううち かつよし)

心理カウンセラー、森林セラピスト、精神保健福祉士。

東京メンタルヘルス社にて、メンタルヘルス相談や、心の病からの職場復帰をサポート。
職場復帰プログラムでは森林セラピーを導入。
また、スクールソーシャルワーカーとして小中学校の子どもたちと家庭をサポート。

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