
森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜
東洋医学には『天人合一(てんじんごういつ)』という言葉があります。人の体も自然の一部。七十二候が告げる小さな変化は、そのまま私たちの体の内側で起きている変化でもあります。そして日本には「七十二候(しち...
夏休みも終わり、日常の時間に戻り、忙しくお過ごしの方も多いかと思います。
ともすると、瞬きをする間に、忘年会がと、慌ただしく駆け足になりがちです。そんな時、少し立ち止まって、森林浴にお出かけしてみては、いかがでしょうか。
「森林」と聞くと、何処か遠くの山岳地帯を思い浮かべるという方もいらっしゃるかも知れませんが、実は、日本は、国土の約7割をも森林を有していますので、私達日本人は、まさに、森林にすっぽりと包まれて生きていると言っても過言ではありません。
深い森ではなくても、樹木達の生い茂る森林に身を置くと、清々しく爽やかに感じますよね。
何故でしょうか?
これは、森林の樹木達が発する、「フィトンチッド」と呼ばれる、香りの揮発性物質によるものです。
植物達は、生きていくために、自分の身体から沢山の作用のある香り成分を発しています。
森林浴をすると、私達人間の多くは、「リフレッシュした。」「リラックスした。」「良い香りだな。」と、感じます。
これは、その森林に生きる木々達から、沢山の恩恵をいただいている証なのです。
私達人間は、自律神経によって体内を調節し、恒常性の維持が働いています。
また、この自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っており、イライラの多い状態(交感神経が優位)と、ゆったりとした状態(副交感神経が優位)のバランスが常に拮抗しているのですが、森林に包まれると、「リラックスする。」と感じる。
これは、普段交感神経が優位になりがちな現代人にとって、とても大切な時間になるのですね。
森林に一歩足を踏み入れてみると・・・柔らかい土の感触、頬をなでるひんやりと透き通る風、葉が擦れる音、小鳥のさえずり、凛として甘い香り。
普段、鈍っていた、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)が感じられ、季節の移り変わりを、心身全体で、体感する事も出来るでしょう。
そうすると、今まで見過ごして来た、「健康でいるために出来る事」が、見つけられそうですね。
日々の中で、自然の息吹きを、身近に感じられる、「森林浴」。是非、体験してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人

工藤 知恵
森林セラピスト、AEAJアロマセラピスト、インストラクター、ハーバルセラピスト、アーユルヴェーダセラピスト
日本産のアロマ、ハーブの普及、地域活性に取り組む。
こころとからだ、箱根の豊かな森林で、ゆっくりと深呼吸。
森林に触れると、現代を生きる女性に役立つ、嬉しいが一杯です。
森林セラピーを、身近に楽しく触れていただけるよう、お伝えしていきたいと思います。
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