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第1回~第6回まで森林の魅力や効果などをご紹介してきましたが、今回はその森がもたらす恵みを楽しむ方法をご紹介いたします。前編では、森林セラピーにおいて森の恵みを楽しむ方法として森林セラピープログラムで良く行われる内容をご紹介していきます。
全国60か所以上に認定されている心身の健康増進効果が科学的に証明された森である森林セラピー基地は、森林セラピーロードをはじめ、利用するための設備が整えられています。森林セラピーでは静と動、休息と活動を組み合わせて健康増進効果を高めるプログラムを実施しています。
たとえば森林休息であれば、座ったり、寝転んだりして、五感で感じることに注意を向けていきます。景色を眺めたり、耳を澄ましたり、森の空気のにおいなど感じていきます。ゆっくり呼吸しながら15分~20分程度、このように森の中で休息を行います。基地によって、芝生の広場、ウッドチップを敷き詰めた広場やハンモックなども活用します。
活動は、参加する方の健康状態や目的に合わせた負荷で行います。森林セラピー基地は基地ごとに特色があり、軽い負荷のコースから、健脚向きのコースやバリアフリーのコース、ウッドチップのロード、ヨガなど行う広場やデッキなど多様です。歩く、ヨガをするほかには、箱根の森林セラピー基地ではマウンテンバイクのようなアクティビティを実施することもあります。
このように休息と運動を組み合わせることで、自律神経の交感神経と副交感神経のどちらにもはたらきかけてリフレッシュ効果を目指します。

森には多様な植物があります。樹木などの木本類(もくほんるい)だけでなく、草などの草本類(そうほんるい)、竹です。日本は多様で豊かな森を有することは、第3~4回目でご紹介しましたが、この多様な植物と上手に触れ合うことで、リラックス効果が得られるといわれています。
触れ合う方法として、まずは森の中を歩くだけでもよいです。そのとき、葉擦れの音や空気のにおい、木洩れ日などに意識を向けてみると、植物と五感を通して触れ合うことができます。
ガイドの話を聞き、目の前の植物について知る体験も植物との触れ合いといえます。特に人が良い香りと感じやすい植物の匂いを嗅いでみる体験は、参加者の方に人気があります。森の恵みそのままに、実や葉や花を食したり、におい成分(精油)を抽出するワークショップなどを行ったりしている森林セラピー基地もあります。その地域と植物のかかわりの歴史を知ることも植物がより身近に感じられます。
また、座る、寝転ぶなど姿勢を変えてみると、立ったり歩いたりしているときとは違った植物との触れ合いができます。寝転ぶと足元の植物や土が近くなりますし、木々を見上げる姿勢になります。気に入った木に座ってそっとよりかかってみたり、樹皮に手を当ててみたり、慣れた人では、木に抱きついたり、耳をそっとあてたりします。
ただし、1つだけ注意点があります。植物に手で直接触れるようなことは、ガイドの誘導の元で行いましょう。森の植物がすべて人間にとって心地よいとは限らず、かぶれたり、吐いたり、ときには命にかかわる毒性をもつ植物も少なからずあるからです。また、採取や損傷を規制されている植物もありますので、むやみに手折ったり採取したりは避けましょう。
ここまで、森林セラピーにおいて森の恵みを楽しむ方法として森林セラピープログラムで良く行われる内容をご紹介いたしました。ここにご紹介した方法だけでなく、様々な森林セラピー基地で、色々な技能をもつ森林セラピストが、参加する方のためにプログラムを作成し、参加する一人一人に合ったオンリーワンの体験ができるよう、知識と経験を用い、心を配って実施しています。
次回は「●転地効果、地域資源と森林セラピー」「●五感を開き五感で楽しむ季節」ということで、箱根森林セラピー基地の魅力と活かし方例をご紹介いたします。
* 執筆:麻羽たんぽぽ
(一社)はこねのもりコンソーシアムジャパン理事
(株)森と紙ひこうき代表
未病観光コンシェルジュ・森林セラピスト
JAMHA認定ハーバルセラピスト
和ハーブインストラクター・産業カウンセラー

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