触れる樹木達 慈しむ時間
早春の訪れ 深山からのたより
日毎少しずつ、日が長くなっているのでしょうか。
立春を迎える頃、柔らかい陽差しに淡く咲いた甘く清々しい蠟梅の香りと、頬に触れる目の覚めるような冷たい風の取り合わせにいつも胸が高鳴ります。
深山から沸き立った一筋の香りが、川の流れのようにゆっくりと里山、街に広がり乾いた空気を潤していきます。
すぐそばに、触れる樹木達
時節、折に触れて出会う、モミやマツ等の常緑針葉樹達。
細く針のような葉は触れると艶やかで瑞々しく、脈打つ鼓動が葉先から全身に伝わってきます。
その枝葉から水蒸気蒸留法で抽出される精油(エッセンシャルオイル)の清浄で温かみのある森林の香りは、私達を深いリラックスへと誘い、こころとからだを鎮めてくれます。
秋にはヤマガラや鳥達の美しい鳴き声と、甘い香り漂う鮮やかな葉を敷き詰めた絨毯でもてなしてくれた、カツラやケヤキ等の広葉樹達も、その力強く重厚な立ち姿で今、私達に静かに早春の訪れを告げてくれています。
街路樹や公園樹、庭木として植栽される事も多く私達に身近な樹木達ですが、その堅く丈夫で美しい木目から古来より針葉樹達とともに神社仏閣、家屋の建材として、また箪笥や机等様々な家具として、私達の日常生活を見つめ寄り添ってきました。そっと触れると温かく馴染みますね。
薫りを味わうということ
季節の伝統行事は歓ばしく、全国の豊かな郷土の薫りを教えてくれます。
お雑煮を一つ例としても、お餅、出汁、味噌、具材等、そのお椀の中で、多様に映し出されています。
私達日本人の食卓には欠かせないお味噌汁ですが、発酵食品の一つである味噌もまた、生産地や材料となる大豆や麦、米、醸造期間等によって熟成した味と香りが様々です。
酵素やタンパク質、必須アミノ酸を成分として豊富に含み、生活習慣病の予防にも効果的である事が分かってきています。
温かく鼻をくすぐる日本の薫りに、こころ解け、五感が満ちていきます。
はなやぐ春へ 慈しむ時間
動き出した街の音に細やかな枝を空に広げた街路樹達も、芽吹きの季節を待ちわびています。
忙しい日常につい見過ごしたり、後回しにしがちなご自身のこころとからだを大切に慈しむ時間です。
深山からのたよりが届いたら、休日お気に入りの美しい木目のお椀と早春の香りを見つけにお出かけしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人

工藤 知恵
森林セラピスト、AEAJアロマセラピスト、インストラクター、ハーバルセラピスト、アーユルヴェーダセラピスト
日本産のアロマ、ハーブの普及、地域活性に取り組む。
こころとからだ、箱根の豊かな森林で、ゆっくりと深呼吸。
森林に触れると、現代を生きる女性に役立つ、嬉しいが一杯です。
森林セラピーを、身近に楽しく触れていただけるよう、お伝えしていきたいと思います。
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