
東洋医学的な養生とアロマセラピー
日々の暮らしの中で、「なんとなく不調」を感じることはありますよね? 疲れているのに眠れない、やる気が出ない、季節の変わり目に体調を崩しやすいなど…。病院に行くほどではないけれど、どこかバランスが崩れて...
立冬を迎え、朝夕の冷え込みの中、美しい陽射しを感じるようになると、過ぎ行く時の流れの速さに迎える季節を一日一日、丁寧に歩きたいものです。
そう思い、森にお邪魔すると豊かな土の香り、そして毛皮を着たようにふっくらとした動物達と共に黄色、薄茶色、燃えるような真っ赤・・・。
木々達は、大いに色づいた葉をゆっくりと土へ戻し、新たに芽吹く春に向けて、既に冬支度を整えていました。自然はいつも私達人間に季節の過ごし方を教えてくれます。
私達の皮膚は外側から、表皮・真皮・皮下組織の三層構造を形成し、身体表面を覆う人体最大の臓器です。
そしてそこには、汗腺や脂腺・毛・爪があり、外圧から身体を保護するともに、感覚を受容し、免疫・排泄器官、体温調節や皮脂分泌・保湿保温・栄養貯蔵等、様々な働きを担っています。
この皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)は、通常4〜6週間周期とされています。しかし、年齢を重ねるとともに新陳代謝が低下し、睡眠時間やお食事、ストレス等、日常の過ごし方に影響を受けやすく変動します。
また、これから湿度が低く冷たい外気と室内の暖房等お肌にとって、とても厳しい季節を迎えます。新しい肌へと促せるよう、ご自身の生活習慣を規則正しい生活に添うよう心掛ける事が大切です。
「フランキンセンス」は、カンラン科の植物から取れる樹液で、別名オリバナム・乳香とも言い、ウッディーでありながら、とても甘く穏やかな香りを持つ精油(エッセンシャルオイル)です。
古代エジプトの時代から、人々の生活に取り入れられてきた香りです。
洗面器に熱湯を注ぎ入れフランキンセンス精油を1〜3滴入れます。
頭にバスタオルを覆い水面にゆっくりと顔を近づけ蒸気をあて、目を瞑り深呼吸をしましょう。
「若返りの精油」とも言われ、お肌に活力を与えてくれる作用を持ち、せき・たんの症状を和らげると言った呼吸器系に良い作用をもたらすとされています。
5〜10分程よく蒸気で温まったら、お顔を軽く水で流し水気をタオルで優しく拭きます。
この後、人の皮脂に近い成分組成を持つ植物油マカデミアナッツ油等で、お肌を包み込むように優しくマッサージを加えても良いでしょう。
古くから愛されてきた木々の香りに、悠久の時の流れを感じながら、自然の芽吹きの日まで温かく過ごしましょう。
この記事を書いた人
工藤 知恵
森林セラピスト、AEAJアロマセラピスト、インストラクター、ハーバルセラピスト、アーユルヴェーダセラピスト
日本産のアロマ、ハーブの普及、地域活性に取り組む。
こころとからだ、箱根の豊かな森林で、ゆっくりと深呼吸。
森林に触れると、現代を生きる女性に役立つ、嬉しいが一杯です。
森林セラピーを、身近に楽しく触れていただけるよう、お伝えしていきたいと思います。
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