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木の魅力 〜木材のアメニティ、職人の木の作品、木工作業の面白さ〜

木の魅力 〜木材のアメニティ、職人の木の作品、木工作業の面白さ〜
今回は、森の代表選手である「木」にスポットをあてたいと思います。
木はどうして私たちにとって癒しであるのかなど、木の魅力についてみていきます。


シックハウス症候群と天然のアロマ

新居に引っ越した時は、「換気をよくしましょう」などと勧められます。
それは、建材等から発生する化学物質などによる空気汚染の影響で、心身の不調に悩まされるシックハウス症候群を予防するためです。
しかし、昔ながらの方法で建てた木の家の場合、その心配はありません。心配がないどころか、逆にヒノキなどの木材が発する香りは、天然のアロマとなり癒しとなります。


木材のアメニティ(快適さ)…その1「見た目」

合板ではなく、木をそのまま使っている柱や家具には自然のままの木目があります。
この木目を見ていると、不思議と飽きることがありません。
しかしながら、木を模して作られた合板や、壁紙を見ているとしばらくして飽きがきてしまいます。
自然の木にあって、作りものの木には無いもの、それは「1/fゆらぎ」です。
規則性がありつつ、なおかつランダムでもあるという、「1/fゆらぎ」がある模様(フラクタルパターン)が自然界には存在しています。
その自然界のパターンは、人間にとってはちょうど心地よいことが分かっています。

また、木材には清潔感もあります。まな板もそうですが、お寿司屋さんの木のカウンターも清潔感があります。

なお、木の色である茶色は、色彩心理学では、温もりや居心地のよさという安心感の色として捉えられています。

さらに、流木アートという分野がありますが、自然の流木にはなぜか心ひかれるものがあります。
これも自然が形づくった妙と言えるでしょう。


木材のアメニティ…その2「香り」

木材の香りも私たちにとっては心地よく感じます。
香りの感じ方には個人差があり、また、香りといっても様々な作用があります。

例えば、高級タンスによく使われている桐は防湿・防虫・耐火性に優れていますが、虫を寄せ付けないという特徴があります。
桐のような防虫性の強い香りの場合、好き嫌いは分かれます。
一方でヒノキの香りなどリラックス効果があるものは好まれます。


木材のアメニティ…その3「手ざわり」

木のぬくもりは、触った時に最も感じることができるでしょう。
金属と木材による触覚刺激の実験では、金属への接触は、冷たい感じと表面のツルツルした感じが嫌われ、不快であると評価されました。

一方、木材は自然で暖かく落ち着く感じがして快適であると評価されました。
この快適さには、表面温度だけではなく、木材独特の表面の凹凸感が自然な感じを生じさせたものと考えられています。

さて、ここまでは木材としての木の魅力についてみてきました。
しかしながら、木の魅力を語るのであれば、ほかにも見逃せないものがあります。
それは木材で作ったものであり、木材で作るという作業です。


家具や職人の作品

木でできた家具、机、椅子、それらは使えば使うほどに味わいが増してきます。
また職人さんが、技術の粋を駆使し、精魂込めて作ったものからは、手作りの良さや職人さんの心意気が感じられ、そばにあると安らぎや満足を感じます。
やがて愛着もわいてきますし、自分のお気に入りとなります。


木工作業

木の魅力の最後にあげたいのは、木工作業です。木材を手に入れ、設計し、切って、組み立て、ヤスリで磨きあげ、場合よっては漆(うるし)などを塗って仕上げます。
木工作業の面白さは、製作過程はもちろん、完成した時の喜びや達成感にもあります。

現代の子どもたちは、簡単便利なものに囲まれたり、あるいは危険なものから遠ざけられているので、ナイフで木を切ったりする機会はめったにないでしょう。
それよりも、ネットやゲームでしょう。

しかしこういった時代だからこそ逆に、自らナイフを持って鉛筆を削るだけでも、とても新鮮で貴重な機会となり、いつにない楽しさを感じられることと思います。

私たち人類は、両足で立つ二足歩行を始めたことにより、手が自由に使えるようになり、また石器時代よりナイフなどの道具を手で使うことで、さらに脳が大きく発達してきました。
道具を使ってものづくりをする木工作業は、まさに脳にも好影響があります。

実際、病院で行われているリハビリでは、木工作業も行い、身体や脳の機能回復をしています。

木材のアメニティ(快適さ)、職人の木の作品、木工作業の面白さは、この時代特に注目すべきものがあると考えられます。



参考文献)
宮崎良文(2003)「森林浴はなぜ体にいいか」文春新書


この記事を書いた人

新行内勝善(しんぎょううち かつよし)

心理カウンセラー、森林セラピスト、精神保健福祉士。

東京メンタルヘルス社にて、メンタルヘルス相談や、心の病からの職場復帰をサポート。
職場復帰プログラムでは森林セラピーを導入。
また、スクールソーシャルワーカーとして小中学校の子どもたちと家庭をサポート。

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