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Love of Nature バイオフィリア仮説 〜花をめで、緑を育てる理由〜

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Love of Nature バイオフィリア仮説 〜花をめで、緑を育てる理由〜

Love of Nature

都市部で生活をしていると、私たちは自然から離れすぎてしまったのでしょうか?
などと思うことがあります。

2008年、世界保健機関(WHO)は、都会に住む人の数が田舎に住む人の数を初めて上回ったことを報告しています。

人類はおよそ500万年前にヒトとなって以来、その99.99%以上※を自然環境下で過ごしてきました。
私たちのからだの中には、その体験や記憶がしっかりと息づいています。

このため、「私たちの身体は、自然にとてもなじむようにできていて、自然が大好きなんだ」といった説があります。
「バイオフィリア仮説」といいます。

これは米国の昆虫学者であるエドワード・オズボーン・ウィルソン氏が提唱しているものですが、一言でいうと「Love of Nature」。
たとえば、わたしたちが生活空間で花や緑をめでたり育てたりすることも、まさにLove of Natureのあらわれと言えるでしょう。


※産業革命以降を都市化・人工化された環境とした場合、人類は500万年の歴史の99.99%以上は自然環境下で過ごしてきたということになります。


バイオフィリアとバイオフォビア

バイオフィリアという造語をはじめに考え出したのは、ドイツの社会心理学者:エーリッヒ・フロム(1900−1980)です。
フロムは1973年に、バイオフィリアとは「生命とすべての生きているものに対する情熱的な愛である。それは人間であれ、植物であれ、思想であれ、あるいは社会集団であれ、その成長を促進しようとする願望である」と記しています。

バイオフィリアと正反対の言葉として「バイオフォビア」があります。
これは、自然の刺激に対して生物学的に備わっている恐怖心のことです。

もっともわかりやすい例がヘビです。
研究によると、ヒトの視覚野はヘビの模様や動きを、ほかの生き物のそれよりも早く認識することがわかっています。
また、脳に特殊なニューロンがあることも発見されています。


むき出しの大地に心が痛む

筆者の体験ですが、造成地などで山や大地が削られ、ついさっきまで地中で平和に生きていた土壌がむき出しとなったり、そこから木の根などが見えたりすることがあります。
それを見ると、心臓が苦しくなるというか、とても心が痛みます。
同じような体験をされた方も少なからずいることと思います。

おそらくこういった感覚も、フロムやウィルソンがいうところのバイオフィリア、つまりLove of Natureがあるからこそのあらわれなのだろうと思われます。


多様で雑多なものが、豊かで美しい

こういった感覚は、とても大事にしていきたいと考えています。
環境保護などを元で支えているのもこの感覚であるのだろうと思われます。

自然は、私たちの仲間であるのでしょう。
人間同士もそうですが、ウマが合う人もいれば、どうしてもウマが合わないと思われる人もいます。
けれども、社会は画一的ではなく、さまざまな個性があってこそ、成り立っています。

自然も同じく、近づきたい仲間(花や緑やかわいい小動物等)もいれば、近づきたくないような仲間(危険な動植物等)もいます。
けれども、多様で雑多なものがいてこそ豊かで美しい自然と言えるのでしょう。


参考文献)
宮崎良文(2003)「森林浴はなぜ体にいいか」文春新書
フローレンス・ウィリアムズ著(2017)、栗木さつき・森嶋マリ訳「NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方」NHK出版



この記事を書いた人

新行内勝善(しんぎょううち かつよし)

心理カウンセラー、森林セラピスト、精神保健福祉士。

東京メンタルヘルス社にて、メンタルヘルス相談や、心の病からの職場復帰をサポート。
職場復帰プログラムでは森林セラピーを導入。
また、スクールソーシャルワーカーとして小中学校の子どもたちと家庭をサポート。

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