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森でできる、恋の悩みから抜け出すためのワーク

森でできる、恋の悩みから抜け出すためのワーク

森林セラピーのグループワーク、元をたどれば

森林セラピーのプログラムに、グループワークを取り入れることがありますが、これは元をたどれば、その多くはゲシュタルトセラピーに行き着きます。
ゲシュタルトセラピーとは、認知心理学のひとつであるゲシュタルト心理学などをもとに、ユダヤ人精神科医であるフレデリック・パールズが、1950年頃に編み出した心理療法です。
現在世界各地で行われている、さまざまな心理的、あるいは創造性開発的なグループワークの元ネタといってもいいのが、このゲシュタルトセラピーです。


図と地

ゲシュタルトセラピーの主要概念のひとつに「図と地」があります。
人がものごとを認識するとき、そのまさに中心となっているものが図であり、その背景にあるものが地です。
たとえば、桜のお花見で言えば、我々の多くが見とれる桜が図であり、その周りにある緑や人などさまざまなものが地です。


心の健康状態の目安にもなる

ゲシュタルトセラピーでは、人の心の健康状態の目安として、図と地の切り変わり具合をみます。
より健康な人は、図と地が自然に自由に切り変わり、一方、心の健康状態が芳しくない人は、図と地がなかなか切り変わりません。
この切り変わらないことを「図地固着」と言っています。


浮気された恋人の心理状態

大好きな彼に浮気された女性の心理状態を例に考えてみましょう。
まず、彼のルール違反である、裏切り行為は許しがたく、彼への怒りがわき起こるでしょう。
さらに、浮気された自分自身への情けなさのようなものもあり、複雑な心境が想像されます。
そんなとき、友人から、
「もうあんな男ダメよ、サチ子には、もっといい男が合うよ! あんな男とは別れな」
などと言われたらどうでしょうか?
おそらく、多くの女性は、そうは言われても、大好きな彼のことが頭から離れにくいのではないでしょうか。
「ほかの男見つけなよ!」などと言われても、しばらくは、ほかの男のことは目には入らず、彼のことばかり考えてしまうのではないでしょうか。


悩んでいる状態

こういった状態が図地固着です。
彼のこと(=図)がずっと頭の中にあり、ほかの男のこと(=地)には目がいかない状態です。彼=図と、ほかの男=地が、なかなか切り変わらない状態です。
一般には、この状態を「悩んでいる」と言います。
悩みの渦中にいるときは、図地固着が強くなっており、別の言葉でいうと、視野が狭くなってしまっています。


悩みから抜け出すためのワーク

この図地固着=悩んでいる状態から抜け出すために、さまざまに開発されたワークが、ゲシュタルトセラピーのワークなのです。
もうおわかりでしょうか、悩みから抜け出すために必要なことは、視点を切り変えることであり、ほかのことに目を向けることです。
では、ゲシュタルトセラピーのワークをすれば、悩みから抜け出せるのでしょうか?
実は、それだけでは不十分です。


心の癒し、身体の癒し

視点を切り変えるために必要であるのは、心身の緊張を和らげることです。
心身が緊張した状態のままでは、図と地は自由に切り変わりません。
では、心身の緊張を和らげるためにはどうしたらいいかというと、「癒し」が必要です。
癒しには、心理的な癒しと、身体的な癒しがあります。
ただ、この二つは明確に分けられるものではなく、両者は密接につながりあっています。
心理的に癒され心の緊張がとれると、身体の緊張もとれます。
逆に身体的に癒され身体の緊張がとれると、心の緊張もとれます。


慰めや、森でのんびりするのがよい

もう少し具体的に説明しましょう。
心理的な癒しは、たとえば、誰かよくわかってくれる人、味方になってくれる人に胸の内を話して、しっかり受け止めてもらい、慰めてもらうことです。
心理的な癒しが得られると、肩の力が抜けたり、表情が柔らかくなるなどして、身体の緊張もほぐれていきます。
身体的な癒しの方法は、ハーブ、アロマテラピー、マッサージなどいろいろありますが、ほかにも気持ちよく晴れた穏やかな日に、自然豊かな森にのんびりと出かけ、きれいな花や緑を目にしたり、土や森のにおいをかいだり、自然の風にあたり、鳥の鳴き声を楽しんだりすることもよいでしょう。
身体がリラックスしてくると、いつのまにか心も軽くなっていきます。

自然の懐の大きさは、身体も心も癒してくれるのですが、そんな森の中でゲシュタルトセラピーのワークを行うと、視点も切り変わりやすく、悩みから抜け出すきっかけとなるでしょう。



この記事を書いた人

新行内勝善(しんぎょううち かつよし)

心理カウンセラー、森林セラピスト、精神保健福祉士。

東京メンタルヘルス社にて、メンタルヘルス相談や、心の病からの職場復帰をサポート。
職場復帰プログラムでは森林セラピーを導入。
また、スクールソーシャルワーカーとして小中学校の子どもたちと家庭をサポート。

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