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足元のたからもの「和ハーブ」で、happyを探そう

足元のたからもの「和ハーブ」で、happyを探そう
ちょっと昔の日本に、私たちは大切なものを置き忘れてしまいました。
それは日本に息づく“和のハーブ”。
どこか懐かしいのに新しい「和ハーブ」の世界を知ると、
目に映るもの・景色が変わり、心や身体そして毎日が色鮮やかに変わっていきます。
日本の植物たちとそれを活かす人の知恵・技術・まごころを訪ねながら、
“わたしらしい暮らし”になじむ「和ハーブライフスタイル」をご紹介していきます。

日本人らしい健やかさ、美しさ、感性を導く「和ハーブ」

人が住む土地には必ず、生きていくのに必要な暮らしの文化・技術が備わっています。
日本も例外ではありません。
オリジナルでしかも高度なハーブ(有用植物)文化が磨かれ、脈々と受け継がれてきました。
その中心を担ってきた素材を「和ハーブ」といいます。

「和ハーブ」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
では、こちらはいかがでしょうか?
「セリ(芹)」、「ユズ(柚子)」、「サンショウ(山椒)」、「ワサビ(山葵)」「ショウガ(生姜)」
…じつはとても身近で、暮らしに普通にある植物素材がいっぱいなんです!

和ハーブを活かす暮らしは今も、ごく自然なかたちで続いています。
四季の恵みを摂り入れ、無病息災・邪気を払う季節の行事「七草」や「ゆず湯」、
「よもぎ餅づくり」などはまさに “和ハーブな習わし”。

さらに和ハーブには、ポリフェノールなどの成分に代表されるように、
ビューティ素材としての機能性も豊富!
抗酸化成分の宝庫「シソ(紫蘇)」、必須脂肪酸たっぷりの「エゴマ(荏胡麻)」、
鉄分豊富な「ヤマブドウ(山葡萄)」、和のエルダーフラワーこと「ニワトコ(接骨木)」などは、
なんと1万年近く前の縄文時代の人たちも食べていたといいます。
私たちの遺伝子に受け継がれ、本来の健やかさや美しさを引き出す和ハーブは、
日々の幸せを願う私たちみんなの「たからもの」なのです!


一般社団法人 和ハーブ協会では、「和ハーブ®」を「在来種(日本原産)、あるいは江戸時代以前より日本に広く自生している有用植物」と定義しています。

happyハートを見つけに、和ハーブと歩こう!

ふと立ち止まって草木の様子に目を向けてみると、生命いっぱいに育っているさまに出会えます。
こんなとき私がよくやるのは、「和ハーブ・ハートの葉っぱ探し」です!

方法はとても簡単。
シロツメクサ(これも和ハーブです)の四つ葉を探す感覚で、身近な緑に目をこらしてみるだけ。
するとハートのかたちをした和ハーブ(の葉)が見つかります。
新緑豊かな今は特に、葉っぱ探しのベストシーズン!都心にお住まいの方は自然が守られた神社の周囲を歩くと、happy和ハーブに出会う確率も高まりますよ。

happy和ハーブのトップバッターは、この時期に花を咲かせる「ドクダミ(蕺)①」。
日本人がとても大切にした“薬の和ハーブ”は、そのにおいで良くも悪くも有名ですが…。葉っぱをよく見ると、ハートの完全形に巡り合えます!

①ドクダミ

「カキドオシ(垣通)②」は生命力のかたまり。しかもご縁と円(お金)を繋いで運ぶ「YENの和ハーブ」です。草のうえを歩いているとき、ミントに似たような香りが足元から届いたら、カキドオシかもしれません。丸みを帯びたハートがかわいいです。

②カキドオシ

一年中、ゆたかな緑をそなえる「ユキノシタ(雪ノ下)③」は水のそばや少し暗いところが好きな和ハーブです。やや湿気のある木陰あたりを探してみましょう!ちょっと肉厚なハートに出会えます。
目が慣れてきた方は一歩進んで、次のhappy和ハーブも探してみましょう。

③ユキノシタ

ハートの葉でお餅を包サルトリイバラ」

葉っぱだけ並ぶとハートだらけなタチツボスミレ

ピーナッツみたいな匂いの「クサギ」の若葉

⑦冬でも緑ツヤツヤの「ツワブキ」

秋におすすめのハート探しならこちら!
『ひさかたの  月の桂も  秋はなほ  もみぢすればや  照りまさるらむ』壬生忠岑(古今和歌集・194)
なんと、月に生えると信じられていた「カツラ⑧」の木。

⑧カツラ

秋にハートの葉が黄色く色づきます。葉っぱの甘いみたらし団子のような香りが風に漂ってきて、
happyの合図を送ってくれることでしょう。

⑨色づいたカツラ

いかがでしょうか?
辺り一面が同じ植物に見えたのに、ちょっと目をこらして和ハーブの存在に気がつくと、
初めとは全く違う愛おしい場所に見えてくるから不思議です。

みなさんもぜひ身近で、happyハートの和ハーブを探してみてくださいね。

(ちなみに、とっていいのは写真だけ。
植物を愛するみなさんはマナーを守り、勝手に植物を持ち帰らないようお願いします!)

この記事を書いた人

平川 美鶴  (Mitsuru Hirakawa)

和ハーブライフスタイリスト 
植物民俗文化研究/(一社)和ハーブ協会 副理事長

8月2日“ハーブの日”生まれ。「和ハーブ」と日本人の関わりを、歴史・文学・薬効・自然風土・産業などから調査研究。講師業、商品企画開発、実践ワークショップを通じ、自然の恵みと共にあった先人の尊い知恵を生かし、未来へどう届けるかを考えるメッセンジャー。共著『あなたの日本がもっと素敵になる 8つの和ハーブ物語 ~忘れられた日本の宝物~』(産学社)、『和ハーブ にほんのたからもの』(コスモの本)
一般社団法人 和ハーブ協会(Japan Herb Federation) http://wa-herb.com

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