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はこねのもりからキレイ、始まる。

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森の香り・芳香を纏う樹木達

森の香り・芳香を纏う樹木達

森の住人からのメッセージ


一雨毎に、秋の訪れを深く感じられる日が多くなって参りました。

深山の住人達に会いにそっとお邪魔してみると、そこはすがすがしく凛とするような香りでいつも満ちています。

私達人間が森で「すがすがしい」と感じるのは、森の住人・樹木達が放つフィトンチッドによるものですが、このフィトンチッドという言葉は20世紀初頭、ロシアの生物学者ボリス・P・トーキン博士が植物を傷つけるとその周りの細菌が死ぬ現象を発見したことから名付けた造語です。

不思議ですね。フィトンチッドとは森の住人から、私達人間への力強い生命のメッセージなのでしょうか。

針葉樹と広葉樹の香り

森林は林相(木の種類や生え方による森林の様子)によって、大きく針葉樹林帯と広葉樹林帯に分けられますが、この林相によって香りの主体となる成分も変わってきます。

針葉樹林帯(スギ・ヒノキ・マツ等)では主にα—ピネン、広葉樹林帯(ブナ・ミズナラ・シラカンバ等)では、主にイソプレンという香りの成分が多く検出されます。

森にお邪魔する時はゆったりと深呼吸をしながら葉っぱや木肌に目を向け、時には触れ耳をすまし、針葉樹や広葉樹などを少し意識をしながら歩いてみると、樹木達が個性溢れる表情を魅せてくれるかも知れませんね。

香りを纏うということ

香りを用いた自然療法であるアロマテラピーでは、様々な植物達の花や葉、果皮、樹皮等から抽出した天然の香り成分をギュッと凝縮したエッセンシャルオイル(精油)を使用します。

ですから植物の種類と同じように、香り成分も実に様々な種類があります。

植物達は人間と違い自分で歩き動く事は出来ません。

虫や鳥を引き寄せるための誘引作用、動物達に食べられないようにするための忌避作用、自分にカビや有害な菌が付かないように身を守るための抗菌作用、熱い陽射しから身を守るための冷却作用。

植物達が香りを纏うこと。
それは、生きている証であり、生き抜くチカラそのものなのです。

精油の一滴、それは植物達の生きる力がギュッと詰まった一滴。

森での一歩一歩を一呼吸。そして一呼吸。大切に。

きっと自然への敬意と与えていただける恵みへの感謝、そして明日への生きるチカラが、大地を踏みしめるあなたの足元から湧いてくることでしょう。

この記事を書いた人

工藤 知恵

森林セラピスト、AEAJアロマセラピスト、インストラクター、ハーバルセラピスト、アーユルヴェーダセラピスト
日本産のアロマ、ハーブの普及、地域活性に取り組む。

こころとからだ、箱根の豊かな森林で、ゆっくりと深呼吸。
森林に触れると、現代を生きる女性に役立つ、嬉しいが一杯です。
森林セラピーを、身近に楽しく触れていただけるよう、お伝えしていきたいと思います。

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